錦麒麟

万年青(おもと)は、集合住宅のベランダでも快適に暮らせるのか?

俺
コンニチワ~~~~~sayabo54です。

突然ですが、

古典園芸植物とは、江戸時代に日本で独自に発展した園芸植物です。

万年青(おもと)は、関東から沖縄の山地で自生している古典園芸植物の一つです。

万年青との出会い

私、これまた古典園芸植物のイワヒバをベランダで育ててまして、

古典園芸植物について調べる時に、万年青の存在を前から見聞きは、していたんですね。

万年青は、「育てるの難しそうなので、私には、まだまだ先かな~」なんて思ってたんです。

先日、たまに立ち寄る農協の直売所に行きましたら見たことない万年青(おもと)が鎮座しているのです。

今まで出会う万年青は、青々とした葉芸の少ない基本に忠実?な子達ばかりだったんです。

もちろん私は、万年青の初心者なので、詳しくわからないのですが、それぞれ品種も違うようだし斑(ふ)の入りも違うので一度に現物で見る万年青としては、どれもこれも初々しく見えたんです。

お値段も相場がわからないのですが千円くらいから二千円前後だったので、その場にいた子達(といっても5株)を全部、妻へおねだりしちゃいました。w

早速、レジに並んでお会計を済ませてから、その場にあったサービスの段ボールを組み立てて鉢の間に新聞紙を敷き詰めて持ち帰ることにしました。

ふと気づいた時には「万年青(おもと)」を迎えてました。( ´∀` )

縁ですよね~(笑

なんとなく出会い、一目ぼれして、迎えてしまう、よくある話し

これから勉強しながら育てていきます。

勉強

室内管理

万年青は、段ボールに敷き詰めて買った時の状態のまま、しばらく東向きの窓際で育ててました。

毎日、待望の万年青を眺めながら満悦に浸ってました。

万年青は、見てて飽きないですね

数日すると冬の室内の暖房で乾燥ぎみになり葉もしょんぼりと万年青の元気がないような気がします。

そこで「おもと 360種の特徴と育て方」というバイブルの「おもとの育て方」の項を読みながら勉強をはじめました。

水やりの項では、「水かけ三年」とあります。植物の栽培では、水やりを会得するのに三年は、かかるという伝承です。

確かに!と感心しつつ、ここで気がつきます。

あれ?箱が段ボールと新聞のままだと水浸しになるので栽培環境に向いてないではないですか!

やっぱり、ちゃんとした環境で管理しなければ大変だなと

「早く気づけよ」とツッコミを入れつつバイブルから万年青の栽培方法を学びます。

漫才

置き場がない

万年青は、採光、用土、水やり、湿度、風などに気をつけなければなりません。

広い敷地があれば「置き場」を作るのがベストです。

わが家は、庭もなければ広い室内環境もありません。

あるのは、ベランダの限られた空間だけです。

狭い空間では、「置き場」の代わりにコンテナで管理するのが便利だと思います。

今までは、万年青たちを室内で夜は、玄関に置きまして日中は、窓際へ段ボールごと移動して毎日、管理していました。

これからは、適度な水やりと管理が必要なことから万年青の栽培環境を凝縮したコンテナを作ってみようと思います。

コンテナ栽培環境の作り方

万年青のコンテナ栽培環境は、熱帯植物やパルダリウムなどでタッパーやコンテナを使うことがあることから思いつきました。

コンテナは、カインズオリジナルの「折り畳みコンテナ ブラック」を選びました。

価格がリーズナブルなことと積み重ねが可能です。使わないときは、折りたためるので収納する場所が最小ですみます。A4サイズが並べて 2列入る大きさです。両手で抱えられる大きさです。

コンテナ選びをA4サイズに合わせたのは、湿度管理に「さやぼう式ペブルトレイ」を取り入れたかったからです。

無駄のないトレーのサイズってなかなか見つけられず A4用紙を収納するケースがコスパがよく深さといい透明度といいちょうどよいサイズでした。

それでは、万年青の鉢の数に合わせてコンテナや部材の数をそろえます。

コンテナ以外の部材は、100均のダイソーで全てそろいます。

カインズのコンテナ1つにつき

  • アルミシート 約半分
  • A4 クリアケース 2個(底だけ)
  • ハイドロボール 中粒 2袋
  • PPシート 半透明 1枚
  • ワイヤーネット 1枚
  • 寒冷紗(かんれいしゃ)白 遮光20%くらい 1枚(カットして使用)

全て取り揃えても2千円以下とリーズナブル

わが家では、コンテナ1つにつき 5鉢を収納しています。3号鉢くらいならもう少し収納できます。

凍結対策

わが家は、都心の外れにありますが最近では、真冬でもあまり地面は、凍結しません。

ですが、ベランダでメダカを飼育しているトロ船では、厳冬期の早朝などに薄氷が張ったりします。

風通しのよいベランダでは、夜間に冷たい風が吹きつけることもあります。

ベランダは、植物にとって過酷な環境なんですよね…

なので、コンテナの底冷えを防ぐために、アルミシートを使用します。

冷たい所に直接、座るのとアルミシートを敷いて座るのでは、体感して温度差がわかります。

このアルミシートの断熱効果を凍結対策で使います。

アルミシートは、色々な種類が販売されていますが両面にアルミ膜が張られたタイプがオススメです。

アルミシートの厚さは、なるべく厚手のものがよいですが薄くても効果あります。

先のカインズのコンテナの場合、内寸の約 45cm × 31.5cm にカットします。なるべく隙間ができないように微調整してください。

カットしたアルミシートをコンテナの底に敷きます。
アルミシート
アルミが熱を反射するので断熱効果が保てます。

さやぼう式ペブルトレイ

万年青には、適度な湿度が必要です。

冬のベランダでは、乾燥から万年青を守るため、真夏は、腰水をするのに便利な方法があります。

それが「さやぼう式ペブルトレイ」です。

「さやぼう式ペブルトレイ」とは、Pebble Tray(ペブルトレイ)の改良版です。

トレーに小石を薄く敷き詰めて水を張り、湿度を管理する方法です。

「さやぼう式ペブルトレイ」の場合、小石の代わりにハイドロボールを使用します。
ハイドロボール
ハイドロボールは、保水している時と乾いた時で色が変わるのでわかりやすい点と衛生的です。

ペブルトレイの使い方ですが、A4 クリアケースの蓋を外してコンテナの中のアルミシートの上に 2個並べます。

更にクリアケースの中に 1個につき「ハイドロボール 中粒 1.2L」一袋分を敷き詰めます。
ハイドロボール
なるべく平らにならします。

敷き詰めたハイドロボールの約半分くらいが浸るくらいの水を入れます。

水の水位は、ハイドロボールより高くならないように注意しましょう。ここに並べる鉢が直接、水に浸らないようにします。

過度の水やりと加湿は、根腐れをおこしてしまうので注意が必要です。

栽培環境によって異なりますが、2日 ~ 5日くらいは、水やりをしなくても大丈夫です。

ペブルトレイは、ハイドロボールが乾いたら水を足す程度にしましょう。


ハイドロボールが汚れたら中性洗剤を薄めて洗浄し、乾かせば再利用できます。

風よけ PPシート

万年青は、強い風が苦手です。

PPシートで風よけを作ります。
PPシート
PPシートは、採光のため半透明または、透明なものを使用してください

PPシートをコンテナの内寸に合わせて幅が約 45cm を2枚、幅が約 31.5cm を2枚、共に高さは、コンテナを飛び出さない程度(約20cm)にカットします。
PPシート
コンテナの内側と A4 クリアケースの外側の間にカットした PPシートを挟むようにして 4面を囲います。

ワイヤーネットの片面へ寒冷紗(かんれいしゃ)を張ります。

ワイヤーネットは、コンテナの外寸より少し大きめのものを使用してください。

網目は、大きくても大丈夫です。

寒冷紗は、風で飛ばないようにワイヤーネットへ固定します。寒冷紗の取り外しが可能だと調整が便利です。

このワイヤーネットに寒冷紗を張ったフタをコンテナの上部へ設置します。

上部からの風よけと遮光を兼ねます。

ワイヤーネットと寒冷紗なので通気性は、保てます。

これにて、万年青コンテナの栽培環境は、完成です。

万年青コンテナの使い方

コンテナの中に万年青の栽培環境が整っていますが最後に採光の調整が必要です。
万年青コンテナ栽培
私は、この万年青コンテナを朝日だけ当たるようにベランダへラックを組んで置いてます。

日中は、明るい日影になるようにラック上段には、トロ船を置いて下段に万年青コンテナを置いてます。

季節によって日の差し込む方向が大きく異なる場合は、コンテナごと移動して位置を調整します。

最後に

ベランダでの栽培は、環境が厳しいですが素人ながら満足のできる万年青のコンテナ栽培が楽しめるようになりました。

これも、ひとえに先人の知恵と工夫が伝承されてきたおかげです。心より感謝します。

これで厳しい冬を乗り切って万年青の春の株分けが楽しみです。


株分けの時期は、秋ですね失礼しました。

そでは、また

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