FMV

イチジク・モザイク・エマラウイルス[Fig Mosaic Virus(FMV)]に抗う実験をはじめてみた

俺
こんにちは!Sayabo54です。😊

ウイルスってなんなんでしょ?

私ごとですが最近、「食事」に気を付けるようになってから体の「病気」に対する「抵抗力(免疫力)」がパワーアップした気がします。😋
免疫力
病気にも色々ありますが厄介なものの一つが、ウイルス感染からの病気です。

人間だけでなく多くの生物が時折、ウイルスに感染し発病することがあります。

ウイルスの感染は、感染だけなら害が少ないことが多いのですが、発病すると場合により被害が拡大していくことになります。

事前に申しますが、私、教養がまったくないのでアカデミックなことに関しても、まるでわかりません。🤣

ウイルスに対する多くは、特効薬がない(もしくは、少ない)と聞きました。

それでも人間のコロナウイルス騒動でだいぶ研究も進んだと言われています。

薬を使って病状を楽にしたり抑えることは、あるかと思います。ですが、実態は、薬で完治すのでなく各々の抵抗力(免疫力)病状改善させるのが現実的なわけですよね?
抗体
なので元々、ウイルスに対する抵抗力(免疫力)が弱っていたり抵抗力(免疫力)を上回る病状になると負けてしまうケースがあるということになります。

脱線ですが、日本語で「ウイルス」って英語の綴りでは、「Virus」ですよね?どう発音を聞いても「バイラス」や「ヴァイラス」にしか聞き取れないのですが何でこんな読み方になるのだろ?😅

で~その「ウイルス」ですが、気になって調べてみると極小の病原体(生命体)だと思っていたらタンパク質に遺伝子(核酸)を持った存在で生物とも生物では、ないとも曖昧な存在らしいです。

ウイルスってなんなんでしょうね?🤣

気になるきっかけ

気になるきっかけは、私も経験しましたが「コロナ」ではないんです。過去に牡蠣を食べて「ノロウイルス」にもかかりました。季節風の「インフルエンザ」もよく患います。ちょっと違いますが仕事がら「コンピューターウイルス」とも戦ってきました。

だけど、今までは、「ウイルス」ってよくわからない厄介ものぐらいにしか考えていなかったんです。

Ficus carica

実は、色々な品種の「イチジク」を小豆島で栽培したいと考えております。日本で「イチジク」を増やすには、「タネ」から育てるでなく「穂木(切り出した枝)」からの「接ぎ木(親木につぎ足していく)」や「挿し木(用土に挿す)」の方法が主流です。

穂木

なので、冬の季節は、色々なイチジクの品種の「穂木」をオークションなどで集めながら、室内にて「LED」を使って「挿し木」しています。

ですが、新芽が開きはじめると一目で、判別できそうなレベルで「モザイク病」の症状らしきものが新葉によく出るんです。

実際に検査してないので正確には、病気かもしれない。なのですが、症状は、品種や穂木の個体によって葉に現れる異変は、大小様々です。穂木に限らず今まで接触させてない苗鉢であってもSayaboでは、ほぼ全てに変異があるので感染しているのでは?と思われる状況です。

Fig Mosaic Emaravirus

イチジク(Fig)」の「モザイク病」の原因であるウイルスの種類は、「Fig Mosaic Emaravirus」です。通称「フィグ モザイク ウイルス」を略して「FMV」と呼ばれます。

FMV」をばらまく「運び屋」が「フシダニ」科のダニです。「ベクター」とも呼ばれます。フシダニが樹液を吸う時にウイルスをばらまくそうです。

フシダニ」による「モザイク病」は、他の植物にも色々と報告があります。

フシダニ」は、目に見えないくらい小さくて発見を困難にしています。

FMV」は、「接ぎ木」や「挿し木」でも増殖するそうです。

なので「FMV」ですが、ほとんどのイチジクに感染しているらしいです。

感染しているらしい」と表現したのは、後述にもありますが、検査が必要です。自身の体験、日本の公的機関で言われていること、海外で言われていることが異なる場合がありまして、自己判断としての憶測となります。

また、植物検査するにも「PCR検査」など費用が掛かるので容易では、ありません。

今のところ「FMV」のことを調べる限りでは、人間が感染したイチジクを食べても害は、ないとのことなので、ひとまず安心ですが、気持ちの良いものでは、ありません。

フシダニ」に対する農薬殺虫剤は、あるそうですが、「モザイク病」などが発症する前でなければ「モザイク病」そのものには、効果がないなどとも言われています。農薬や殺虫剤によって異なるとは、思います。「フシダニ」に効果がある薬剤は、あるかと思います。

ですが一度、「モザイク病」が発病すると完治するのは、今のところ難しいということになります。

Sayaboでは、イチジクは、食べ物なので可能な限り農薬殺虫剤を使用しなくて済むならば使いたくないと考えています。薬剤が人体や環境に影響がないとしても最後の手段として考えたいと思います。

そんなこんなで、イチジクの栽培に力を入れていきたいと考えているのに困りました。😟

前置きが長くなりましたが、経緯として周りの方へ不安を与えたくない思いから気になり始めたことになります。

気になるというよりは、避けて通れないとでも申しますか…😅

注意喚起」です。この記事の内容は、私ド素人が「FMV」に抗おうとする無謀で根拠の無い内容を多く含みます。専門家の方や博識の方からアドバイスご指摘いただけると幸いです。含めて予めご了承願います。

フィグ モザイク ウイルス(FMV)の判定ついて

FMV」に関する症状などの詳細専門的なことに関しては、解説されている他のサイトが多々ありますのでそちらを参照されることを推奨します。

ここでは「FMV」に対する私の目線で思いつきをつづっていこうと思います。

抗原検査キット

最初に思ったのが「FMV」に感染しているかの判断をコロナのように「抗原検査キット」で安価で簡易に検査できないのか?でした。
抗体検査
現在、私が調べた限りでは、安価に調べられるキットは、日本にないものと思われます。もし、ご存じの方がおられましたら情報をいただけると幸いです。

参考までにアメリカインディアナ州にある世界的植物病原体診断の大手企業である「Agdia, Inc.」さんへ「FMV 検査キットを発売される予定はありますか?」と問い合わせしたところ責任者の Mr. Coilin W. Walsh 氏より以下のご丁寧な回答をいただきました。ありがとうございました。😊🙏

原文抜粋

「We do not have plans to release a test kit for Fig mosaic virus, but if you have any interest in submitting samples to our Testing Services lab, they can test for FMV with their Emaravirus Group PCR test.
Please let me know if this is of interest and I’ll ask one of my Testing Services teammates to contact you.」

翻訳

「フィグ モザイク ウイルスの検査キットをリリースする予定はありませんが、もしご興味がおありでしたら、当社の検査サービスラボにサンプルを提出していただければ、エマラウイルス群PCR検査でFMVを検査することができます。
ご興味がおありでしたら、テスト・サービスのチームメイトに連絡するよう依頼しますので、お知らせください。」

とのことです。将来、予算ができたら Agdia, Inc.さんの FMV PCR 検査サービスを受けてみたいと思います。ちなみに「ジャガイモウイルス」「トマトウイルス」「蘭ウイルス」などの他の植物「抗原検査キット」は、販売されていたので興味がある方は、是非。

日本国内でも PCR 検査は、受けれると思われます。ただし、お値段が…😅残念ながら私には、高嶺の花でした。w

現状、簡易に「FMV」感染しているかを正確判断できないということになりました。

ちなみに「FMV」は、「エマラウイルス(Emaravirus)」に属していて「イチジク(FMV)」の他に「マタタビ」「ブラックベリー」「ナツメ」「ナシ」「シソ」などの多くの「エマラウイルス」の種類が存在します。

FMV」は、「マイナス鎖RNAウイルス」という構造らしいのですが変異がよく起こり人間に感染し発病する多くのウイルスにも「マイナス鎖RNAウイルス」があるそうです。なんだか怖いですね!?😰😱

今までは「植物ウイルスは、人間を含む動物には感染しない」とされてきましたが、現在では、完全に否定もされていません。多量の植物性の「マイナス鎖RNAウイルス」を人間が取り込めば何らかの変異発生する可能性があるのでは?とも考えられているそうです。

そんな不安を払拭するためにも対抗策を何とか得たいところです。

対抗策

現状の「FMV対抗策としては、以下などが考えられます。

  1. 「FMV」に効く「抗ウイルス薬」の開発を期待して待つ。
  2. 「FMV」に感染もしくは、感染が疑われる株は、全て廃棄する。
  3. 「茎頂(生長点)培養」によるウイルスフリーのメリクロン株を育てる。
  4. 「FMV」に感染もしくは、発症が疑われる株は、強い切り戻し剪定で症状を抑える。
  5. 「FMV」に感染もしくは、発症が疑われる株は、自然農法の考えを取り入れてそのまま栽培する
  6. 「FMV」に対するイチジクの抵抗力(免疫力)を期待して補助的な作用をする。

「抗ウイルス薬」の開発

薬
1.の「FMV」に効く「抗ウイルス薬」の開発を期待して待つに関しては、将来、作られる可能性は、ゼロでないにしてもいつのことになるのかわかりません。自身で編み出すにも非現実すぎて先がまったく見えません。ということでこの策に関しては、期待しつつ気長に待つのが正解かと考えられます。

「感染株」は、全て廃棄

2.の「FMV」に感染もしくは、感染が疑われる株は、全て廃棄する。に関しては、これを推奨している人もいます。海外でも公的に対策として指導されているところも存在します。

インターネットでのイチジク売買でも問題原因になることがあります。

賛否両論あるかと思われます。

仮にこの対策を全面的に実施した場合、世界イチジクの多くが失われる可能性もあります。

あえて極論を言わせていただければ「FMV」は、自然由来の存在です。この自然由来の存在をイチジクごと人間の力で消滅させるのは、何とも歪んだバランスの世界が待ち受けていると個人的には、感じます。

病原をばらまく張本人指摘されるかもしれませんが、この問題は、思想倫理的な「課題」を含むことだと考えています。

今は、この選択をしません。

メリクロン株

3.の茎頂(生長点)培養によるウイルスフリーのメリクロン株を育てる。に関しては、昨今、現実的になりつつあると思われます。

ウイルスフリーとは、いうものの完全なフリーは、何度かの工程必要になることでしょう。

とはいえ、ひと昔前のクローン技術であれば機具やら設備やらもっと高度な話だったと思われます。

今では、成功率を優先しなければ、100均などで機具をそろえて簡単実施することが可能です。

個人でも組織でも優良株イチジク茎頂培養して増やしていくのがデファクトになるのは、最短最速かもしれません。

原則、茎頂培養によるクローンであることに問題がなければ最も正解だと思われます。※クローンではありますが、変異は、起こるとされています。

Sayabo でも近日実験してみたいと思います。

強い切り戻し剪定

4.の「FMV」に感染もしくは、発症が疑われる株は、強い切り戻し剪定で症状を抑える。について

これは、海外(特にアメリカ)でよく言われている対策の一つだと思われます。

日本と違い海外では、「FMV」は、当たり前のことのように捉えられていることが多く見受けられます。

もちろん海外でも危惧されている方は、いらっしゃいます。

対策も豪快といいますかイチジクの主幹根本、もしくは、多少、掘り返して根っこに近い部分から切り落とす。(強い切り戻し?)という対策方法です。

冬のイチジクが休眠期から春の活動に入る直前もしくは、冬の終わりにこれを実施するそうです。春になって暖かくなると根本の方から新芽が出て「FMV」は、軽減されているというのです。

フシダニ」は、根っこや根っこの近くに存在しないとされているので確かに「フシダニ」対策とすれば一定の効果は、望めそうです。

本当に復活するのかどうか試してみないとわからないです。何とも勇気がいる対策ですね😅

収穫できるまでの年数を考えると何年か越しになる対策なので長いスパンが掛かるのがデメリットです。

場合によっては、新芽出てこないケースもあると思われます。

Risky(リスキー)ですが、いつか試してみたい対策の一つです。

自然農法

5.の「FMV」に感染もしくは、発症が疑われる株は、自然農法の考えを取り入れてそのまま栽培するについて

ありと言えばありなのですが突き詰めるともはやイチジク栽培は、日本の多くの土地で無理がない?となるわけですよ

理には、適っている農法だと思います。ただし、日本人ってもっと植物とうまく共存できるのでは?と思うのです。

自然農法バランスに関する考え方は、素晴らしいと共感できます。

怒られそうですが、私は、イチジクに限ってかなり不自然になると感じます。

自然農法のほぼ人の手を必要としない手法が何よりも楽しそうに思えないのです。😅

なので私は、自然農法の一部を取り入れながらの栽培は、すると思います。

抵抗力(免疫力)

6.の「FMV」に対するイチジクの抵抗力(免疫力)を期待して補助的な作用をする。について

これがまず対策として実験してみたい私の本命です。😍

合理的に考えればメリクロン対策が一番の「だと思います。なのですが、本能的には、こちらの対策へ魅力を感じてしまうのです。

本質は、冒頭にもあります「抵抗力(免疫力)」を高めることになります。

専門ぽく言いまわすと「RNAサイレンシング」を呼び覚ます?w でしょうか?🤣知らんけどw

実際のところどうなのかわかりませんが、未知の領域が多くあるそうです。

非効率な方法かもしれません。でも、この対策をしたらイチジクにこんな変化があったとなれば育てて楽しくないですか?😊

原則は、植物で植物を健康にするのがテーマです。

東洋医学に近い考えだと思うのですが、として「漢方薬の浸漬液」をイチジクに与えてみたら「FMV」の症状が治まった。みたいなことが実現できたら面白いと考えてしまうのです。ある意味、実験による化学反応だと思うわけです。

実験開始

私は、科学的な根拠とかわかりません。😅🙌w

兎に角、気になること試したいことを実験していきます。😋

結果に関して保証すると言えません。なので皆さんの責任範疇にてご判断ください。

こんな実験したらこんな結果になったよ」など皆様からのコメントは、大歓迎です。

またまた脱線ですが、学術的な論文や報告書などの情報をインターネットで探していて、遅ればせながら、やっと気がつきました!w

特に学術に関する情報で失敗や不成功な事例が少なすぎます。

成功の裏に多くの経緯や失敗があるはずなのにそのような情報が見当たらないのです。

成功事例も大事ですがむしろ同じ失敗を繰り返さない為にもそのような裏情報が欲しいです。

まぁ回り道をした分だけ多くを学べるということもあるんですけどね😏😅

挿し木の栽培環境

イチジク」の「挿し木」管理は、色々な方法があると思います。

水やりをいっぱいしたい人は、乾きやすい用土にする。有機質の用土が使いたいとか無機質がよいとか考え方、栽培環境は、様々です。

育種トレー

参考までにSayaboでは、無機質用土(硬質赤玉小粒と鹿沼土小粒を1:1)イチジク穂木の根本の方を斜め切りにして挿します。用土が乾いたら底面給水にて水やりを繰り返します。光源は、「LED」で管理しています。

新葉が展開して鉢上げ(鉢のサイズを上げる)までは、ほぼ施肥しません。

Sayaboの環境は、やや過湿ぎみだと思います。少数ですが、力が弱い挿し木は、カビたり腐っていきます。

あえて選別しているのでこのような方法にしています。

全体にカビが発生しそうな場合、用土を少し乾かし気味(鹿沼土の場合、乾くと色が白くなります)にする。もしくは、サーキュレーターなどで微風を送るなどして管理する。

Sayaboの環境では、次に紹介する「苦土石灰の上澄み液」で防カビしています。

苦土石灰の上澄み液

苦土石灰
苦土石灰」は、「ドロマイト」という天然の鉱物からできています。

苦土石灰」は、酸性に傾き過ぎた用土の pH を中和もしくは、弱アルカリ性へ調整するために使用します。

苦土」は、「マグネシウム」のことで、植物の光合成に必要な葉緑素に大事な栄養素となります。

石灰」は、「カルシウム」のことで、植物の細胞を強化するための大事な栄養素となります。

苦土石灰上澄み液
苦土石灰の上澄み液の作り方は、苦土石灰を水で100倍に希釈します。ペットボトルの容器などへ水1リッターに対して10g の苦土石灰を入れます。よく混ぜて1晩ほど置いておきます。上澄みの部分を目の粗いスプレーなどへ入れて葉へ直接散布します。

スプレー
葉水」をすることで葉から「栄養素」の吸収と「防カビ」「防虫」の効果が期待できます。

私は、イチジク管理でよく使用します。

実験その1.生レモングラスの浸漬液(しんしえき)

いきなり、結論ですが「失敗」です。実験以前の問題が発生しました。

生レモングラスの浸漬液(しんしえき)は、生のレモングラスをよく洗浄して、約一束分の葉を5cmくらいの間隔で刻みまして水に浸してつけ置きしました。

時間の都合で2日漬けたのですが、既に発酵して異臭を放つ状態になってしまいました。

レモングラスには、防カビ効果があると聞いていたのですがよく調べると度々、カビが発生している報告を見かけます。

レモングラスは、乾燥させてからでないと使用できないかもしれません。

レモングラスの実験は、中止とします。

実験その2.シナモンの浸漬液(しんしえき)

シナモン浸漬液

たまたまSayaboシナモン乾燥した原木木材樹皮がありまして、調理に使うセイロンシナモン粉末もあったのですが、まずは、シナモン樹皮砕いてポットへ入れて軟水を満たして1日つけ置きした浸漬液(しんしえき)をイチジクの「挿し木」へ与えてみました

シナモン」は、色々な「効果・効能」があるといわれています。

世界最古のスパイスで「スパイスの王様」ともいわれています。

シナモン」には、「CoV」などの人間ウイルスに対してですが抗ウイルス作用抗炎症作用抗酸化作用期待できるとの報告もあります。

経過報告

どのような形式にするか未定ですが今後、実験していく過程や結果の内容は、追記もしくは、順次報告していきます。

即日には、結果が出ない(わかりにく)と思われるので数日かけて観察したいと思います。

それでは、マタ😊🙌

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